【小説】差押警告書が来た

gen6652005-09-19

長旅からへとへとになって帰ってきたところ、なにやら
やたら威圧感を発する事務的な封筒がポストに入っていた。

あけてみると中から真っ赤な紙が・・・、赤紙!?

ついに俺もお国のために死ぬ時が来たか・・・。
敵は、やはり北朝鮮か・・・、フランスだったら嫌だなぁ。

と考えつつも、早速実家に戻って中学校時代からつけている
「戦争が起きたら殺しに行こうと思ってる奴リスト」を探す算段を頭の中でつける。

たしか一頁目には、俺をトイレでナックル、特殊警棒等を使い集団リンチしたやつらの名前が書いてあったはずだが、奴らは確かトルエン中毒で入院中だったり架空とかで逮捕されたり、失業中で死にそうだったりしてるはずだからまあいいや。

それよりもNTTだ、敵は。
ここは、やはりストレートに爆発物だろう。早速ネットで検索だ。

あった。ttp://hikaru.blogzine.jp/dress_you_up/2004/05/post_95.html

このサイトによれば、乳酸飲料と炭酸と味噌をペットボトルに詰めることによって大規模な爆発を起こすことが可能らしい。本当だろうか。にわかには信じがたい。

早速実験だ。

とりあえず近所のコンビニでヤクルトとチェリオ。味噌はスーパーだ。
忙しくなりそうだ。召集の日までに仕事を片付けなければならない。

召集の日を確認しようと赤紙に目を通して見る。
差押警告書と書いてある。自動車税か・・・。


一瞬の逡巡の後、俺は再び動き始めた。
「それでもやることに変わりは無い。」