毛根のパワー

抹香臭さをコーヒー臭にて消す作戦

相変わらず仕組みが良く分からないWinampのストリーミングで『鋼の錬金術師』を観た。

まだ最初の方しか見てないのでずれた感想かもしれないが、この漫画の良いところは、「等価交換」を主題にしている点だ。

作中では熱力学第二法則的な使い方をしているが、要はメリットを得るためには必ずデメリットが生じると言う発想だろう。脱構築だ。ポストモダンだ。


人はとかく何かの行動を起こすときにはそれがあたかも唯一絶対の良策であることを信じて疑わない。

と言うよりはそれが間違いのない正統な手段であることを主張する為にその方策を採ることによって生ずるデメリットを完全に黙殺する傾向がある。


この漫画の主人公である少年は自分の行動によってデメリットが生じることをまっすぐ見据え、その負の部分を投げ出さずに背負った上で歩き続ける清濁併せ持った強さを持っている。その点に非常に好感を持った。


特に、科学を信奉している割に「人の魂と等価なものなんてない」と言い切るところに人間の未来を感じた。いいよ。すごくいい。




さて、感想はここまでにしよう。ここからは帝王の想念だ。

この日記のタイトルは「精神世界の帝王」である。精神世界の帝王的には等価交換の発想に対しては色々と思うところもある。

なぜなら、メリットを得ることで生じる現実的なデメリットを抑えることこそ精神世界の役割だからである。それは決して欺瞞ではない。

現実的に生じるデメリット。そのかわりとなるパワーを、言語化されない未分化の領域から抽出できることこそが精神世界の住人の強みだと思う。

単純なもので構わない。「海を見ていると元気が出る」とか「目標を達成するまで大好物のくるみゆべしを我慢する」とか。そんなことが、何かを達成する上での原動力になり得る。卑近な例で言えば「女好きの男は仕事が出来る」とか。



ちなみに帝王は、それをやりすぎて最近エネルギーソースが不足している。
そういう時帝王は無意識に頭髪のパワーを使っているらしい。

おかげで最近またもや抜け毛が甚だしくて目を覆わんばかりです。へるぷ!