漫画誌を購読する喜び

housen

漫画アクション』が復刊してから一年以上が過ぎた。

地味な漫画好きとして精神世界でも知られている帝王は、今まで数多くの雑誌を講読してきた。

創刊直後の雑誌は大抵掲載作品のノリが一定しておらず、またコンセプトが明確でない作品が多いためストレートに言うとあまり面白くない。

何よりも読み手の側が雑誌のカラーに馴染むのに時間がかかるため、ある程度の期間「つまんなくても買い続ける」という苦行を経なければならない。

あまり好みのタイプではない男とうっかり付き合ってしまった経験がある女子の方には分かっていただける感覚であると思う。


買い続けて1年弱。ついに帝王はアクションに馴染むことに成功した。
2005年 No.21 10月18日号である。


ていうか今週号(隔週刊だが)おもしろかったねー、
と言う話がしたいのに、周りにアクション読んでる人がいないのでこの感動を日記に記すことにしただけです。




基本的に全部面白いが、特に気に入っている作品リスト。

郷田マモラ 『モリのアサガオ 新人刑務官と、或る死刑囚の物語』
 いい。

・湯浅ヒトシ 『耳かきお蝶』
 いい。

こうの史代 『さんさん録
 すごく好き。

・作・新堂冬樹 構成・八潮路つとむ 画・西崎泰正 『カリスマ』
 最高すぎて死ぬ。




帝王は基本的に原作付き、もしくは背後に編集者の存在を大きく感じる作品が大嫌いな中学生並の感性の漫画読みだが、『カリスマ』は良い。


今回は、聖なる儀式と称して女性教徒達に姦淫を繰り返す教祖、神郷宝仙が
くだらないマスメディアのせいで楽園から追放される危機に瀕する回だ。

主人公、宝仙の脂ぎった大活躍を毎回楽しみにしていた帝王。

怒り狂った信者達に取り囲まれながら「やめろっ やめなさい 私は神だぞ!!」
と必死の形相で叫ぶ宝仙の姿が、涙でぼやけてよく見えなかった。



「真実」などという下らない概念から逃れられないこの国のカス達には永遠に神郷宝仙の良さは分からないだろう。描いてる方も書いてる方もどうやら分かってないらしい。

ということは、つまりまたしても帝王の妄想であり、オチに使って申し訳ないが別に大した漫画じゃないです。『カリスマ』。