分かった!

分かった!今更だけど!

日本人のグループと海外旅行に行くと、事前の打ち合わせと全然違うプログラムになることがよくある。

しかしなぜか、参加メンバーはみんなその変更をいつの間にか知っている。


たとえば急きょバスが来れなくなってベルサイユ宮殿に行けなくなり、ルーブル美術館に予定が変更されたとする。
普通に考えれば大騒ぎだが、なぜか日本人のグループはルーブル美術館行きの地下鉄の駅前に時間通りに集合できる。
なぜか?

「●●さん、予定変更になったの知ってます?」「うそ!マジで?」「なんかルーブルになったらしいですよ」「マジかよー。じゃ俺△△さんにも伝えてくるわ」「そうした方がいいっすよね」

みたいな会話。


日本人は1にして全。全にして1。


事前の取り決め通りに何かが動くことは皆無。状況に応じて人々が情報をアップデートし合う。

利点は柔軟な対応が可能で、最適化が容易なこと。

デメリットは迅速な行動ができないこと。

この国では人々の和から外れることは死を意味する。村八分とかは実はかなり重い言葉。


法律や規範は重要ではなく、場当たり的な集団の行動の変化を感じ取れなければ置いていかれてしまう。

アメーバや粘菌に近い集団傾向を持つ。


福島原発が事故を起こしても全く物事が進まない。津波の被害の復興がなかなか進まない。

トップダウンは無理。出る杭は打たれる。政治家は責任を取らない。官僚も自分のせいとは思っていない。なぜか?

消費者の集まりがすべてを決めているから。つまり『七人の侍』で批判された村人の国なわけだ・・・。


クレーマーはこの国に必要なものだ。集団の方向性を変えるきっかけになる。サイレントマジョリティよりもノイジーマイノリティの方がアメーバ国家には必要なものだったのか・・・!


いろいろ分かってしまった。


アメーバの近くで火が燃えています。アメーバが方向転換できるのが早いか、そのまま突っ込んで燃えてしまうのが早いか・・・。頑張れ!クレーマー!