出版社 いらない?

最近複数のサイトで佐藤秀峰さんのインタビューを読んだ。

「これは、君の本じゃないから」と出版社の人に言われたんです 『佐藤秀峰』連続インタビュー

「マンガを正当なビジネスにしたい」マンガ家・佐藤秀峰 爆弾発言の裏にある思い(前編)



僕が気になったのは上記インタビューの中にあった以下の部分。

・出版社から「君の本じゃないから」と言われた。
編集の取材ミスで訴訟寸前になったので取材責任を作品に明記するようになった。
(明記はしていない模様。「取材の責任は誰にあるかということで、まずは作品を作る上で役割を決めようという話はしました。」という表現。)




文責は、取材した人がだれであろうと、最終的に書いた人の責任。
これがあやふやになってしまっては、そもそも作品がだれのものなのかという議論すら成り立たない。


結論からいえば、漫画は実は思った以上に作成、取材、下調べに時間がかかる。
今の漫画雑誌の発刊ペースでは、クオリティの高い作品はできず、またビジネスが成り立たない。

ということではないだろうか。

これは、漫画に限った話ではなく、専門書、学術書や、ニッチな本がもはや今までのような低価格では出版することが不可能な状態にあると考えてよいだろう。

特に資源や、ゴミの問題を考えても、雑誌という形態はできればやめた方がいい。
どうなるのかね。以下僕の妄想。


以下妄想


雇用など、社会への影響もあるので、急激な変化にはならないだろうが、本一冊の値段は今よりかなり高くなり、大半の雑誌コンテンツは電子化、もしくは淘汰されるのでは?(雑誌の出版総数に制限がかかる法案が出ると見た。)


たぶん漫画の数も激減するし、ラノベとか少女漫画とか同人誌は遠からずエロ規制で販売が難しくなる。


漫画は暇人がネット上で無料公開するだけで、作家の数は激減。
ラブひなレベルで「神降臨!」とか言われる。あるいはコピペ漫画が主流になり、オリジナルの絵を描けるだけで神扱いとか)


クオリティが異常に高いものだけが書籍化され、今のジャンプコミックレベルの単行本が一冊7800円で完全予約販売。


本の価値は、印刷術が未熟だったルネッサンス期以前の水準まであがり古本屋の価値が急激に上昇。
神田が再び世界の中心地になる。

どう?